婚約→引越し→転職後すぐに妊娠→結婚→夫の転職先が遠方に→引越→里帰り→出産 と
死ぬ死ぬ言いながらドタバタな1年を送った後は案外平凡に生きている主婦のブログです。

ワンピースばかり着ていると産後死ぬ

何が死ぬかって財布が死にました。無職なのに。

ワンピース人生は楽だった

妊娠する前の私は仕事のストレスによってブクブクと太り、入社1年目には穿けていたショートパンツやスカートも2年目に入る頃にはウエストどころかまず尻でアウト。

そんな私の救世主、それがワンピースでした。

まずは余裕で1.5週間は着回しできる量のワンピースを購入しました。春秋は半袖ワンピースに長袖カーディガン(春は春っぽい色とネイビー、秋は秋っぽい色とネイビー)、夏は半袖ワンピース1枚もしくはノースリーブのワンピースに半袖カーディガン、冬は長袖ヒートテックの上に半袖ワンピース着て分厚めのカーディガンもしくは長袖ワンピース、さらに寒い日はアウターを着込む。これで数年生きていたと言っても過言ではありません。入社3年目の頃にはワンピースじゃない日=外出という認識が周囲でも根付くレベル。

転職先は制服着用の会社だったので、行きと帰りはもちろんワンピース。おかげさまで、妊娠してからもなかなか周りに気付かれることはありませんでした。妊娠6ヶ月が過ぎる頃に人事にこそっとスカートのサイズを上げてもらったくらいでバレました。

そこまでは良かった。ワンピース様様で生きてきた社会人としての数年間。起こりうる悲劇に、産むまでまったく気づきませんでした。

(後々姉と話していたら「きっとそうなるだろうとは思ってたよ」「でもあんた私の話聞かないだろうし」と言われたので、年上の話はちゃんと聞いておこうと学びました……)

 

産後の悲劇

退院の日。授乳を始めてから4日が経ち、深夜娘と眠気との闘いで既にぐったりしていた頃です。事前に準備しておいた出産準備バッグから退院日に着ようと思っていた服を取り出した時に、ようやく気がつきました。

おい、ワンピースじゃ授乳できないぞ!? と。

下からめくりあげたらただの変態、上から出すこともできない。せめてシャツワンピースなら良かったけどシャツワンピースは尻のデカいデブには優しくないので持ってません。本当にその時まで全く気づきませんでした。ただでさえアホになっていた出産前後に、自分の服装のことなんて考えたこともありませんでした。

もちろん授乳できるスリットの入ったワンピースも売ってますけど、あれで可愛いのって見たことあります? 目がチカチカする程のボーダー軍団にグレー軍団。「わたし、授乳真っ最中です!」と言わんばかりなやつ。「自分の服なんて、どうせ気にしてる余裕なんか無いでしょ?」と諭されているような、あの軍団。パジャマならまだしも、アレを外で着る勇気が私にはありませんでした。だって、今まで着てたワンピースが本当に可愛かったから。

そこで改めて自分の服達を見てみると、まあ無い。着られる服が。社会人時代に外出用に着ていた綺麗めのブラウスなんて授乳中に絶対汚すし洗いづらいしリボンとかついてるから引っ張られて命の危険を感じそうだし。ブクブク太っていたのもあってパンツスタイルなんてろくにしてませんでした。あったとして、全部膝丈スカート。抱っこしたりしゃがんだりするのに穿けるわけがない。

無職な上に貯金もろくに無かったので、夫に泣きついて何着か買ってもらいました……。動きやすい格好ってこういうことなんだなっていう服達。ただでさえ子どもにお金がかかるというのに、自分にお金をかけないといけない時がこんなすぐに来るとは思ってもいませんでした。まさに無駄な出費。

 

上下分かれた服の大切さ

上下が分かれているだけで授乳ができる。本当にそれだけで。衣装ケースの奥にしまい込んだお気に入りのワンピース達が着られるのは最速でも卒乳断乳以降かと思うと、約1~2年分の服代を無駄にしたということに。

今ワンピースばかり着て、だって死にやしないし! 楽だし! 体型隠せるし! と思っている人がいたら言ってあげたい。産後苦労するからな! と。安くていいので、出産前にTシャツジーパンの3セットくらいは買っておいた方がいいです。本当に。本当に。

 

 

okoge.hateblo.jp

実は産後にまあまあ痩せたので、上下分かれた服を選ぶのも楽しくなってきました。